2010年6月22日火曜日

iBooks 1.1 と自炊本事情

iPhone用の iOS 4 と iBooks 1.1 がリリースされ、iBooks でも PDF が閲覧できるようになりました。iPad 用の iOS 4 はまだですが、iBooks の新バージョンは iPad でも今日から使用できます。ようやく純正アプリで、所謂「自炊本」の PDF を閲覧できるようになりました。

早速試してみると、EPUB の本と違って、PDF の閲覧時はページをめくるアニメーションはありません。単に横にスワイプするだけで、やや味気ない感じです。しかも、スキャンをしただけの自炊本は結構もたつきます※。解像度や元の本の大きさなども関係あるかもしれませんが、文庫本で試してみても、若干もたつく感じです。TeX などからコンパイルして作った PDF はスムーズにページ送りできますが、ちょっとごちゃごちゃした図が貼ってあるページは、やはりもたつきます。

普通に本を読み進めるときは、文庫本サイズの本であれば、若干もたつくものの問題ありません。A4 くらいの本だと、かなりひっかかりを感じます。パフォーマンスについては、ページを先読みするなどの手法を導入して改善されるかもしれません。ざーっとページを送ってみたいという要求に対しては、かなり難あり、という印象です。

PDF の表示速度で比較すれば、CouldReaders などの同様の機能を持つサードパーティー製アプリと大差ありません。ファイルを転送するという観点で言うと、iTunes で PDF ファイルを「本」と認識させて iPad と同期できる点では iBooks が優れており、閲覧という観点では、CouldReaders は縦書きの本などに対応するために、ページ送り方向を変更できる点が優れています。

※ ScanSnap を使って、ファインモード (カラー 200dpi / 白黒 400dpi 相当, SnapSnap 仕様) でスキャンしています。()

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