Google Reader が 7月1日に終了するのは皆様ご承知の通りです。ニュースを見た直後に、代替の RSS リーダとして Livedoor Reader や Feedly なども試してみましたが、iPhone で ByLine を愛用していた私にはどうもしっくり来きません。「ま、3ヶ月もあるし、その間に誰かが何か考えるだろう」とタカをくくっているうちに、あと一ヶ月を切ってしまいました。
しっくり来ない原因は、「この記事、あとでゆっくり読みたい ── でも、お気に入りに入れるかどうかはまだ決めない」という操作ができないからです。ByLine はフリックで未読に戻せるので、やや不満ながら、この操作が出来ていました。
後継は自作スクリプトと Mailbox
結局、RSS フィードを読み込んで、自分宛にメール送信するスクリプトを書きました。Node.js で 200行程度です。これを cron で動かして、適当な時間に記事を回収し、自分の GMail アドレスにメールします。GMail のフィルタ機能を使って、受信したメールに [RSS] という感じのラベルを付けておきます。このまま、GMail を Google Reader の代わりにしてしまうというのも手だと思います。
Mailbox は、ご存じの方も多いと思いますが、シンプルな操作でメールをさばき、メールボックスを空にする、という新コンセプトのメールクライアントです。
メールとして受信した記事を Mailbox のフリック操作でさばいていきます。こんな感じになります。
読み捨てる記事は、長めに右フリックします。これでゴミ箱行きです。
お気に入りとして保存しておきたい記事は、短めに右フリックします。これで、GMail のアーカイブに入ります。
後でゆっくり読みたい記事は、短めに左フリックして、読みたいタイミングを指定します。あるいは、長めに左フリックして、To Read に入れても良いでしょう。ここは自分の好みで使い分けます。
これが Mailbox の最大の特徴です。日付を指定できるので、少し先のイベントスケジュールなども直前にリマインドするように設定でき、非常に便利です。
いくつか問題点も
現時点で認識している問題点です。
- エラー処理とか、セキュリティとか、あまり考慮されていません。今はコンセプト検証を優先しています。
- 一部、文字化けしたり、タイトルの中に変な空白が入ったりすることがあります。
- うまく受信できない RSS フィードがあるようです。まだあまり調査できていません。
- Google Reader は rssad のリンクを本来のリンク先に置き換えてくれていました。この機能が欲しいです。
- RSS で配信される記事だけなので、出来の悪い RSS リーダと同じで、記事全文ではなく、ごく一部だけがメールされてきます。
- Mailbox の問題だと思うのですが、HTML メールに埋め込まれた画像が小さくなります。iOS 標準のメールアプリでの表示と比べると一目瞭然で、半分くらいの大きさでしょうか(下の画像の左側が iOS 標準のメールアプリ、右側が Mailbox で表示したもの)。これは今後の改善に期待です。
今回はコンセプトだけのご紹介です。要望があればコードを公開するかもしれません。
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