この調査をもってシェアいくら、と言うことはできないのですが、いつの間にか我が国でも Android が 41.2%、iOS が 25.0% と Android 勢が iOS を追い抜いているようです。4割のユーザが OS 不明と回答しているとはいえ、Android に買い替えたいが 37.7%、iOS に買い替えたいが 19.6% であることから見ても、Android は iOS に対抗し得る勢力を獲得したと見て間違いないでしょう。
私は未だに Android を店頭以外で使ったことはないですし、ガタガタスクロールの端末ばかりで実用に耐えるとは思っていません。周囲を見回すと圧倒的に iOS ユーザが多く(うちの大学はそういう環境だ、という事情もありますが)、Android ユーザはあまり見かけません。なぜこのような数字になっているのでしょうか。
iOS は圧倒的な使いやすさという「太陽」戦略でシェアを広げてきました。私はガラケーにどうにも我慢できず、2010年 3月に違約金を払って iPhone へ移行しました。iPhone に乗り換えた時期は世間的には遅かったのです。それまでの間、我慢してガラケーを使っていたのは、様々な縛り契約や契約年数に応じた割引きなどの「北風」戦略があったからです。私のように違約金を払ってまで乗り換える人は少数でしょうから、やはり「北風」戦略はプラットフォームビジネスでは非常に強いと言えます。私は過去の記事で、これをガラパゴスの正体と書いています。
Apple にとって、iPhone を成功に導くためにはパケット定額のリーズナブルな料金体系が必須であり、キャリアとの独占契約を結んででも実現する必要があったことは想像に難くありません。今は安価なパケット定額が当たり前になったので、Apple は一刻も早くキャリアとの独占契約を止めたいんでしょうね。このままではシェアがダダ下がりになってしまいます。最近の iOS の動きを見ていると、Apple の焦りが伝わってきます。
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