2011年6月12日日曜日

プログラムのプレゼンで Courier は×

私も講義を担当するようになり、学生にプログラムを見せているわけですが、どうも予想外のことが起こっています。

ちょっと信じられない話ですが、JavaScript で getElementById() を getE1mentById() とタイプする学生が後を絶ちません。小文字のエルと数字のイチを見間違えるわけですが、学生に言わせると、「フォントが悪い」とのことです。単語の中に突然数字は出ないだろう、そんなの常識だ、という理屈は通らないのです。学生は「見慣れている MS ゴシックにしろ」と言いますが、あんな出来の悪いフォントは即座に却下です。キミたち、論理和のところで縦棒が出たら、また分からん言うんでしょ?

等幅と言えばこれでしょう、ということで、まずは Courier です。組版の常識では、普通はこれを使います。LaTeX でも何も考えなければ、これで出てきます。まあ、小文字のエルと数字のイチが区別しにくいと言われれば、まあそんな気もします。

こちらは Mac 伝統の Monaco です。ちょっと大きめなので、Courier よりサイズを小さくしています。小文字のエルと数字のイチは、はっきり違う特徴が現れています。縦棒との区別も OK です。ちょっと手書きチックな文字で、a とかの骨格が他のフォントと違いますが、なんだかんだで、アリな気がします。全体的なバランスでは、Monaco を使うのが良い気がします。

Mac OS X になってから追加された Menlo です。伝統的なタイプ設計に習って、小文字を大文字より大きくしているところが特徴です。小文字のエル、数字のイチと縦棒は、それぞれ違う特徴で識別できます。Monaco より文字のクセがないので良さそうです。唯一、上には現れてませんが、% だけがクセがあります。

Mac OS X になってから追加された Andale Mono です。全体的にスカスカで、ゼロなどの文字にクセがあります。g は他のフォントとは骨格が違います。ちょっと玄人好みで、学生に見せるにはイマイチな気がします。

色々検討した結果、Menlo を採用することにします。これらのうち、iPad には Courier しか入っていないので、やっぱり Courier は捨てがたいんですよね。プログラミングの講義では iPad だけで済ますのは無理なので、まあよしとしますか。

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