噂の HandyLight を買うことができました。この機会にテザリング機能について調べたので、まとめておきます。
iOS 標準機能のテザリング
(日本ではキャリアの都合で使えませんが) まずは iOS が標準で提供しているテザリングです。以下の情報は、実際に確認できていないので、理論的にはこうだ、というものになります。
- 3G 回線を Bluetooth PAN でブリッジ (複数クライアント共有可)
- 3G 回線を USB 接続でブリッジ
Bluetooth の速度は 1Mbps なので、これ以上の速度は出ません。PAN (Personal Area Network) を構成するので、複数の Mac/PC を接続することができます。また iPad は Bluetooth PAN には対応していないようですので、将来的にテザリングが解禁されても、iPad から iPhone のテザリングを利用することはできません。
USB で接続した場合は、もっと速度が出ますが、複数の Mac/PC を接続することはできません。有線での接続になるので、煩わしいかもしれません。Mac 本体のハイパワー USB ポート※に直接接続していない場合、充電しながらの利用はできないかもしれません。
※ ハイパワー USB ポートはデバイスからの要求により +5V 1100mA を供給できる。最近の Mac および Cinema Display に搭載されている。
Wi-Fi でのブリッジは対応していないようです。他のスマートフォンでもそうですが、Wi-Fi と 3G 回線を同時に使用すると、バッテリーの消費量が大きくなります。Touch Diamond S21HT では、AC アダプタで接続していてもバッテリーの残量が減っていくという、ひどい有様です。Apple はこうした事態を嫌って Wi-Fi ブリッジを避けたのかもしれません。
そういえば、iPhone の脱獄は合法という判断が出ましたが、目的が勝手アプリを起動するためであれば OK で、テザリングを有効にするために脱獄するのは今でもグレーなのでしょうか…。
NetShare、HandyLight、iProxy
NetShare は老舗のテザリングアプリ、HandyLight は懐中電灯アプリに偽装したテザリングアプリです。この 2つは App Store で配布されたものです。iProxy はいわゆる勝手アプリです。
この 3つに共通するのは、いずれも SOCKS サーバを立ち上げているということです。実装が簡単なのでしょうか? Wi-Fi での接続が別途必要ですが、Mac/PC からは iPhone 上のSOCKS プロキシを経由するように指定すれば使えます。複数の Mac/PC を接続することができます。通信速度は使用する Wi-Fi 接続の速度に依存しますが、3G回線より遅くてボトルネックになるということはないでしょう。
当然ですが、アプリが起動していないといけないので、その間、iPhone は使えないことになります。また、バッテリーの消費も気になります。私の Touch Diamond S21HT はテザリングしまくっていたら、バッテリが半年でだめになりました。充電していても残量が減っていくというのはバッテリに相当負荷をかけるのでしょう。運良く HandyLight が手に入った方でも、テザリングをしていると同じような目に遭うかもしれません。自己責任でご利用ください。
私はバッテリへの負荷がとても気になっています。私は HandyLight をインストールして接続できることを試しただけで、それ以来使っていません…。