2010年7月22日木曜日

ユースケース: iPad でプレゼンをしてみる

iPad で 1時間程度のプレゼン (講義) をしてみました。

準備編

Mac 上の Keynote でスライドを作成します。iPad の Keynote には色々制約があります。iPad の Keynote に読み込んだときに、あれやこれや警告が出ます。いくつか気になった点や Tips などを列挙します。

  • フォントは限られたものしか使えません。日本語フォントはヒラギノ角ゴProN-W3とW6がある※ので、とりあえず十分です。英語フォントは、Mac OS X で広く使われている Lucida Grande が使えません (コピペすると大抵このフォントになっている) 。Courier New 、Helvetica 、Times New Roman は使えるので、通常の用途には十分です。
  • グループ化図形がサポートされていません。つまり、グループ化した図形に対してトランジションが設定できません。代替の方法としては、スライドのページをコピーして、ページ単位のトランジションを設定するという方法があります。
  • 表のセルの結合や塗りつぶしが無効になってしまいます。これでは表が役に立ちません。この点は早急に改良してほしいです。
  • ベクトル画像は Adobe Illustrator で作成した PDF ファイルをスライドに貼り付けています。ビットマップ画像は PNG にして貼り付ければ表示されます。

新規に作成するスライドは、上記のような点に注意しておけばよいのですが、既存のスライドを読み込むと、画像が表示されなかったりして、調整が必要になります。

※ Mac OS X 10.5 から導入された。それ以前の (Nが付いていない) ヒラギノ角ゴPro-W3とW6ではないので注意。
※ バージョンアップにより、現在は改善している箇所については取り消し線を入れています。

プレゼン編

プロジェクターに iPad をつないで、Keynote を起動してスライドの再生を始めます。プロジェクターにはスライドが表示されていますが、手元の iPad の画面には簡単な UI が表示されているだけです。iPad の画面にもスライドを表示してほしいのですが、難しいのでしょうか。

再生中に iPad の画面を長めにタッチしていると、プロジェクターにレーザーポインタっぽいカーソルが表示されます。iPad の画面にはスライドが表示されていないので「大体この辺」という感じでタッチします。ですが、iPad を机などに置いたままでこの操作を行うのは難しいという印象を受けています。仕方なく、iPad を左手に持ち、右手で「この辺」とタッチすると案外うまくいくのですが、プレゼン中 iPad をずっと抱えているのは、かなり疲れます。

iPad を使った標準的なプレゼンスタイルは、まだまだ試行錯誤の段階なので、他の皆様がどのようにされているのか、とても興味があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿