2009年2月25日水曜日

Mac OS X のスリープ

Mac OS X のスリープモードは 3種類あります。これらの違いを以下の表に示します。

No名称スリープモードへ移行時、メモリをHDDにスリープモードから復帰時、HDDからメモリへスリープ中の電源
0スリープ待避しない読み込まない省電力モード
1ハイバネーション待避する読み込む
3セーフスリープ待避する読み込まない省電力モード

No は pmset というコマンドでスリープモードを指定する時の数値です。

  • 0 は最もオーソドックスなスリープで、スリープ状態への移行およびスリープからの復帰が高速であるが、スリープ中にバッテリがなくなる等、電源が切れた時は、システムはクラッシュする。
  • 1はメインメモリの内容をHDDに書き出してからスリープし、復帰時にはHDDからメモリへ書き戻す。スリープ中は電源を必要としないが、スリープ状態への移行および復帰は最も遅い。
  • 3は0と1の中間で、万が一の電源断に備えてメインメモリの内容をHDDに書き出すが、スリープ中もメインメモリの内容を保持し続ける。スリープ状態への移行は 1 と同じ時間を要するが、スリープからの復帰は 0 と同様に高速である。

工場出荷時では、デスクトップマシンは 0 が、ノートブックでは 3 が指定されています。

運用からスリープを考える

ノートブックタイプのマシンで、バッテリを節約しなければならない局面は多いものです。しかし、デフォルトのセーフスリープでは、こまめなスリープが却って仇になります。

セーフスリープでは、スリープの度に、メモリの内容を HDD に書き出します。このために 30秒くらいかかります。この間、HDD は回りっぱなしです。これでは、本体を動かすのも恐いですね。

また、移動や睡眠などで長時間使わないのが分かりきっている時には、ハイバネーションさせて電池の消耗を抑えたいものです。

こうした要求から、スリープモードを使い分けられると便利です。

以下には、お使いの Macintosh を安全でない設定に変更する方法が書かれています。自己責任で設定を変更してください。

切り替えるには、Terminal.app から、次のようにタイプします。

% sudo pmset -a hibernatemode 0

root 権限が必要です。0 の部分を、上記の表の数字にしてください。

つぶやき

公開していない (リンク張っていない) はずなのに、なぜか旧サイトの中でもこのページは大人気でした…。なぜ公開していないかというと、間違いが含まれていたからです。それにしても、どうやって見つけたんでしょう?

スリープさせるためのスクリプトについては、別の記事で紹介します。

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