Mac OS X のスリープモードは 3種類あります。これらの違いを以下の表に示します。
No | 名称 | スリープモードへ移行時、メモリをHDDに | スリープモードから復帰時、HDDからメモリへ | スリープ中の電源 |
---|---|---|---|---|
0 | スリープ | 待避しない | 読み込まない | 省電力モード |
1 | ハイバネーション | 待避する | 読み込む | 切 |
3 | セーフスリープ | 待避する | 読み込まない | 省電力モード |
No は pmset というコマンドでスリープモードを指定する時の数値です。
- 0 は最もオーソドックスなスリープで、スリープ状態への移行およびスリープからの復帰が高速であるが、スリープ中にバッテリがなくなる等、電源が切れた時は、システムはクラッシュする。
- 1はメインメモリの内容をHDDに書き出してからスリープし、復帰時にはHDDからメモリへ書き戻す。スリープ中は電源を必要としないが、スリープ状態への移行および復帰は最も遅い。
- 3は0と1の中間で、万が一の電源断に備えてメインメモリの内容をHDDに書き出すが、スリープ中もメインメモリの内容を保持し続ける。スリープ状態への移行は 1 と同じ時間を要するが、スリープからの復帰は 0 と同様に高速である。
工場出荷時では、デスクトップマシンは 0 が、ノートブックでは 3 が指定されています。
運用からスリープを考える
ノートブックタイプのマシンで、バッテリを節約しなければならない局面は多いものです。しかし、デフォルトのセーフスリープでは、こまめなスリープが却って仇になります。
セーフスリープでは、スリープの度に、メモリの内容を HDD に書き出します。このために 30秒くらいかかります。この間、HDD は回りっぱなしです。これでは、本体を動かすのも恐いですね。
また、移動や睡眠などで長時間使わないのが分かりきっている時には、ハイバネーションさせて電池の消耗を抑えたいものです。
こうした要求から、スリープモードを使い分けられると便利です。
以下には、お使いの Macintosh を安全でない設定に変更する方法が書かれています。自己責任で設定を変更してください。
切り替えるには、Terminal.app から、次のようにタイプします。
% sudo pmset -a hibernatemode 0
root 権限が必要です。0 の部分を、上記の表の数字にしてください。
つぶやき
公開していない (リンク張っていない) はずなのに、なぜか旧サイトの中でもこのページは大人気でした…。なぜ公開していないかというと、間違いが含まれていたからです。それにしても、どうやって見つけたんでしょう?
スリープさせるためのスクリプトについては、別の記事で紹介します。
0 件のコメント:
コメントを投稿