最近、ヒラギノフォントを埋め込んだ LaTeX で書かれた論文をときどき目にするようになりました。ヒラギノフォントは確かに美しいのですが、Mac OS X バンドルの明朝 W3 と角ゴシック W6 の組み合わせは、どうもバランスが悪いように思います。
Adobe Creative Suite 4 をインストールすると、小塚明朝・ゴシックが一式入るので、こちらを使用するようにしてみましょう。太さはそれぞれ 6段階あります。
まずは、LaTeX にフォントを認識させる準備です。/Library/Fonts/ にインストールされている小塚フォントのシンボリックリンクを作ります。
sudo mkdir -p /usr/local/share/texmf-var/fonts/opentype cd /usr/local/share/texmf-var/fonts/opentype ls /Library/Fonts/KozMinPro-* | sudo perl -MFile::Basename -ne 'chomp; symlink($_, basename($_));' ls /Library/Fonts/KozGoPro-* | sudo perl -MFile::Basename -ne 'chomp; symlink($_, basename($_));'
dvipdfmx で小塚明朝・小塚ゴシックを埋め込む設定にします。/usr/local/share/texmf-var/fonts/map/dvipdfm/updmap/cid-x.map を以下のように変更します。ファイルがなければ作成します。
rml H KozMinPro-Regular.otf gbm H KozGoPro-Medium.otf rmlv V KozMinPro-Regular.otf gbmv V KozGoPro-Medium.otf
最後に、作成したファイルを TeX が見つけられるようにしてあげます。
sudo mktexlsr
私は、TeX が持っている Computer Modern フォントとのバランスを考えると、小塚明朝 Light と小塚ゴシック Regular の組み合わせが、ゴシックの強調文字としての視認性としては、小塚明朝 Regular と小塚ゴシック Medium の組み合わせがベストと思いますが、皆様はいかがでしょうか?
上記の /usr/local/share/texmf-var/fonts/map/dvipdfm/updmap/cid-x.map をは/dvipdfmx/では?
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